Ki-Yan Works【Hummingbird 2025】
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2025.06.20
今回のご依頼は、、、
2023年開催のロサンゼルス展〈-Be Rock! Reverberations-〉にて作品をご成約いただいたお客様より。

“Hummingbird“の大きな作品をお求めいただいたきましたが
今年の初めに起きた、LA大規模山火事の被害に遭われ
ご自宅と共に作品も失われてしまいました。。。
なんとも悲しい出来事ですが、
作品をとても気に入ってくださったオーナーさんより
なんと!!再び、作品のご依頼のご連絡を頂きました‼︎
今回もモチーフは“ハチドリと芙蓉“
悲しみと驚きと嬉しさが入り混じりながら思いを込めての作業開始です。
白いキャンバスをシルバーベースにしていきます。



面積が広いので、滅多と使うことがないローラーの出番です!!

以前の記録用の作品写真を傍に、チョークで描き始めます。

続いて金入れ作業に突入。

金色が全体に入って、花と葉っぱにウルトラマリンベースの濃淡が入れられます。

お花が咲きはじめ、カラフルなハチドリも飛び始めました♪

ポイントの小さな実はブラックで⭐︎
全体がグッと引き締まります。

お花の中心にオレンジの丸々も入れられます。

全体の色が埋まり、一面に咲き誇った芙蓉。
5羽の色とりどりのハチドリも何やら話し合いをするように跳んでいます♪

お花にも影をつけ、サインが入れられ完成です⭐︎

奇しくも 『ハチドリのひとしずく』という
南米のアンデス地方に伝わる物語があります。
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森が火事で燃えさかり動物達が逃げて行く中
小さなハチドリは、くちばしで水のしずくを一点ずつ運んで火を消そうと努力します。
他の動物は「そんなことをして何になるのだ」と笑いますが
ハチドリは「私は私にできることをしているだけ」と答え水を運び続けます。
最終的に森は焼け野原になってしまいますが、ハチドリは諦めず
焼け野原になった土地に種を蒔き始めます。
努力は、ゆっくりと森を再生させ、大きな変化を生み出します。
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困難な状況でも、自分にできることを続けることで、希望を見えるというお話。
1枚目の絵は焼けてしまいましたが、この2枚目のハチドリ達がタネを蒔いて
大きな希望の花を咲かせてくれる事を願っています。

May the birds bring good fortune to LA.