京都、深草にある「京都医療センター」が、
新しい発想で病棟を新設することになった。
「The four Symbols」
京都医療センター＜京都・深草＞　2010/12

集会場のホールでもあり、新病棟への入り口でもある
50メートルに及ぶ通路の壁画に

金と白の濃淡で四神、玄武・白虎・青龍・朱雀を描く。
とは言っても見たことのないものは描かない。


玄武は亀、龍は登竜門の鯉、朱雀は孔雀を描いた。

独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター
所在地：〒612-8555　京都市伏見区深草向畑町1-1
電話番号：075-641-9161
WEBサイト：http://www.hosp.go.jp/~kyotolan/

グアム島に出店する日本料理店、
En Japaneseから壁画の依頼があった。
「Dancing Peony」
EN Restaurant＜グアム島・タモン地区＞　2012/2

海外だからといって日本画的な和を描くつもりはなかった。

現代の和が表現したかった。

あえて、画題を東洋的な牡丹に、挑むことにした。

ちなみに、踊る牡丹のサイズは、直径2m。

EN Restaurant
http://enguam.com/

カナダのバンクーバーの人気店、ミク・レストランの2号店、
ミナミ・レストランから壁画依頼があった。
「Dancing Ise Lobsters」
Minami Restaurant＜カナダ・バンクーバー＞　2012/5

カナダといえばロブスター。
それならと、日本のロブスター、

伊勢海老を描くことにした。
3mから5mの伊勢海老が4匹。

他にオーナーよりの希望で鯉、
蓮と蛙、水連と蜻蛉も描いた。

Minami Restaurant
所在地：1118 Mainland Vancouver BC,V6B 2T9
電話番号：010 1 604-685-8080
WEBサイト：http://www.minamirestaurant.com/

愛西市、弥富は金魚の町であり、
蓮の町、蓮根の産地である。
「Good Luck Goldfish&Lotus」
金魚錦鯉専門店　丸富＜愛知・愛西＞　2011/09

そんな町から金魚と蓮を描いて欲しい
と若き経営者、岡田将治氏よりの依頼である。

赤い金魚8ひきと黒い金魚1ぴき、
そして白い蓮の花。

東南、「たつみ」より風と光。

彼の夢が金魚と一緒に飛翔することを込めて描いた。

金魚錦鯉専門店 丸富
所在地：〒496-0924　愛知県愛西市善太新田町十二上10-2
電話番号：0567-31-0363

京子の壁に白いカサブランカを部屋一杯に描いた。
「Darling Casablancas」
舞妓体験　京＜京都・産寧坂＞　2009/04

「人生に一度の青春の思い出に舞妓を演じたい」

若い娘さん達の夢を白いカサブランカに込めました。


舞妓体験 京
所在地：〒605-0862　京都市東山区清水3丁目327-6
電話番号：075-531-1140
WEBサイト：http://www.maiko-kyo.jp/

東京・六本木のミッドタウン3Ｆ、サントリー美術館の向かいにある
菱屋カレンブロッソ（花暦・ゾウリ＆カバンの店）に
「縞馬」を描いて欲しいとオーナーの廣田裕宣氏より依頼があった。
「Shimauma」
菱屋カレンブロッソ＜東京ミッドタウン＞　2009/12

「美術館を出てきた人の目に最初に飛び込んでくる場所、びっくりさせたい」との事だった。

ゼブラではなく縞馬と呼ぶ事に拘っていた。

親父の残したイタリアの古布に
「しまうま」の柄を見つけ店のイメージにしたのだそうだ。

馬と9ー上手くいく。

そこで9頭をスケッチ。
ゴロ合わせを商品化することにもなった。
菱屋CalenBlosso
所在地：東京都港区赤坂 9-7-4 Ｄ0314 東京ミッドタウン 3F
電話番号：03-5413-0638
WEBサイト：http://www.calenblosso.jp/

「龍は見たことがないので、描かない」と固辞してきた。
友人の帯問屋・誉田屋源兵衛が、創業270周年の記念イベントが春にあるので
桜を奥座敷いっぱいに描かないか、と言ってきた。
しかし源兵衛も私も「桜」は似合わない。
「Carp is dragon in heaven」
誉田屋源兵衛＜京都・室町＞

鯉が昇れば龍になるという中国の故事を思い出した。
天に昇る鯉の龍なら描ける。

私の散歩道は宝ヶ池である。そこには餌を求めて群れ争う、半野生化した鯉がいる。
270周年に270匹の鯉が奥座敷を泳ぐのは、源兵衛に相応しい。

座敷で泳いでいた鯉たちは、祇園祭の宵山に店の玄関前、
賑わう室町通へと流れ、夜空へと舞い昇った。

誉田屋源兵衛
所在地：〒604-8165　京都府京都市中京区三条通室町東入御倉町73
電話番号：075-231-4700
WEBサイト：http://www.kondayagenbei.jp/

門真の熊西医院が再開発、ベアーズモールを展開。
そこに、医院を新築。画題はすぐに決まった。
熊西さんのクマ、ベアー。
「Singing Bears」
地域密着型元気発信地モール ベアーズ　くまにしクリニック＜大阪・門真＞

熊を描くのは初めてだった。
京都、岡崎の動物園に出かけてスケッチする。

白熊とヒグマしかいなかった。
熊の色はウルトラマリンと決めていたので白熊、ヒグマを好きに描いた。

「”くまにしクリニックには元気な絵がある”と噂になっているそうです。
待合室で歌う熊たちを見ていると、病を抱えていても心がワクワクしてくるから、だとか。
笑い話ですが”この絵が見たくて、受診の機会を待っていた”という患者さんもおられるほどです」（理事長・熊西康信さん）- 『LIVE』182頁抜粋

くまにしクリニック
所在地：〒606-0826　大阪府門真市向島町3-35 ベアーズ2F 34B
電話番号：06-6906-5558
WEBサイト：http://bearsmall.jp/