くろちくの黒竹社長が、
祇園くろちくビル、倭美坐とKIZASHI THE SUITEを
プロデュースすることになった。
京都くろちく・祇園【倭美坐】「Festive Alley」
KIZASHI THE SUITE「Black Deers / White Tiger」
＜京都・祇園＞　2009/01
その空間に蝶と紅葉と竹を描いてほしいと言う。

蝶は倭美坐の回廊、
紅葉と竹は３F・４FのホテルKIZASHI THE SUITE。

３Fの階段周りに、紅葉と相性の良い鹿を、
４Fの階段周りには、竹を黒竹に、そして大きな白い虎を３匹描きあげた。

■倭美坐 / KIZASHI THE SUITE
所在地：〒605-0073 京都市東山区祇園町北側275
WEBサイト：倭美坐 [ http://www.wabi-the-garden.jp/ ]
　　　　　 KIZASHI THE SUITE [ http://www.kizashi-gion.jp/ ]

祇園・芸妓の佳つ乃さんの第一印象は、
エメラルドグリーンの目をした黒豹だった。

「Black Panther」
佳つ乃 やまがた＜京都・祇園＞　2007/01
知人を通じて、私の象を見ての依頼だった。
襖に黒豹を描くことにした。

美意識「はんなり」の対極にあると思われる
私の絵を選んだのは、
ロック世代の芸妓の挑戦ではないだろうか。

佳つ乃 やまがた＜京都・祇園＞　2007/01

軍鶏を描こうと決めた時から、
伊藤若冲の軍鶏が気になった。
「Fighting Cocks」
鶏料理 侘家古暦堂 祇園はなれ店
＜京都・祇園＞　2006/09

誉めことばのつもりで、私の壁画を見た人から
「平成の若冲みたい」と言われるが、私はあまり気に入らない。
確かに若冲は好きだし、私が考えている究極のアマチュアリズムを象徴する絵描きだ。
だからといって喜べない。私は彼の絵を“なぞる”気はない。
どんなに優れていようと二番煎じはいらない。本物、本人だけでいいのだ。

私の軍鶏を求めて京都大原の養鶏場を訪ねた。
軍鶏小屋の前に座ってスケッチを始めた。

■侘家古暦堂（「侘家古暦堂祇園はなれ」は閉店されました。）
WEBサイト：http://www.wabiya.com/korekidou/

京都市左京区浄土寺にある焼肉店 牛おおた。
「Red Tiger」
牛おおた＜京都・浄土寺＞　2007/11
「キーヤン、焼き肉のおおたに何か描いたって！
キーヤンの絵やったら、何でもええ」と友人から話があった。

店の二階は２０人程度の団体も受けられる大きな部屋である。
その東の壁に虎を描いた。
予てより虎を描こうとスケッチはしていた。
焼き肉、韓国、ときたら分かりやすい虎がいい。

大将は「キーヤンが虎を連れてきた」と喜んでくれた。

部屋いっぱいに広がる虎を見て、また違う友人が、
「尾っぽが隣の壁へ跳ねたほうがキーヤンらしい」と言う。
人の話を聞かない私が、早速尾っぽを伸ばすことにした。

■牛おおた
所在地：〒606-8414 京都市左京区浄土寺真如町164-9
電話番号：075-751-7888
WEBサイト：http://www.gyu-ohta.com/

「Happiness Oak / Silver Grapes」
樫野倶楽部＜徳島＞　2014/6

四国、徳島のブライダル邸樫野倶楽部のメイン会場に
店の名に因んで西から東へ伸びた樫の木を描き上げた。

玄関には縁起が良い瓢箪を、


それに続く部屋には
富貴のブドウを
白と銀とラメによって描き上げた。

■樫野倶楽部
所在地：徳島県板野郡松茂町広島字北川向四ノ越29-1
電話番号：088-699-1007
WEBサイト：http://kashino.jp/

北の病院の正面玄関、
５階までの吹き抜け空間に
「サンフラワー（向日葵）」を描く。
「Sunflower」
北野病院〈大阪・北区〉2011/10

地下１階より３階までのエスカレーターの壁面には、
向日葵のつぼみ、３階から５階の壁面には光と風に向かう、
咲き誇った向日葵。

西日本一の病院、１日３千人以上の外来者が往来する。

連休の休診日、３日間に描くしかない。

５階までの足場を組み、描き上げる。


■北野病院
所在地：〒530-8480　大阪市北区扇町2丁目4番20号
WEBサイト：http://www.kitano-hp.or.jp/