京大西部講堂連絡協議会の代表だった京大生、ナパーム田所大輔から電話があった。
一昨年のクリスマス・イブに、西木屋町、クラブ・コラージュでの私とのコラボレーションを、木屋町のライブ・ハウス、アバンギルドでやりたいというのだ。彼のパンク・バンド、シノヤン篠田純(ドラム)とのカエルマン・デュオに、ターコ多田一樹(ベース)と、トモキ平井友貴(ボーカル)が加わり、カエルマン・ブラザーズになったらしい。ナパームの誘いを聞いた時、私が繪を描きだしたことを知った内田裕也ユーヤさんからのメッセージがダブるのである。
“NY・ツイン・タワービルには、ギセイになった人と同じ数の「ハト」の絵を!でもその男は言うだろうな! 「テロリストにも言い分 はあるんや!」”と。
理解しがたい一神教の戦いでもあるテロ事件に向かって、出しゃばりかもしれないけど、八万の神の国より愛を込めたメッセージを送りたかった。ただ繪を描くだけの画家になりたくない私は、ユーヤさんのメッセージに答えるべきとギセイ者の数だけの2,800余りのハトの下絵を描いていたのだ。
コラボレーションをやるなら9 . 11の鎮魂のハトを描こうと決めていた。ナパームと一緒にアバンギルドを訪ねてみた。
そのライブ・ハウスの空間は、ギセイ者がハトとなって西方浄土へ乱舞する情景を描け、と私を煽るのである。
かねてより私は、壁画はその空間の入れ墨であり、オーナーの覚悟なしには描けない、と考えてきた。
text:KI-YAN
2月17日(日) @UrBANGUILD
BEYOND ALL THE POLITICS & RELIGION
METALLIC 2×KO meets KIMURA HIDEKI PAINTING PRE-EXHIBITION
THE KAERUMAN BROTHERS
SOB
KIM
DJ-APOLLO
DJ BONDMAN
paint:木村英輝
OPEN 18:00 / START 19:00
adv.2000yen with 1drink / door.2500yen with 1drink
UrBANGUILD
京都市中京区木屋町三条下がるニュー京都ビル3F
http://urbanguild.net/