こんばんは！
今日明日と、関西以西はグズついたお天気ですね。
いつもより闇が深いような雨の夜は、雨音を聞きながら、ちょっと物思いに耽る夜にしませんか？^ ^
でも、いきなり宇宙って。。何で？
ごめんなさい、アシスタント西嶋のお気に入りの作品を、ご紹介したいだけです。
2年前の春のこと。
先生の元に、唐突に依頼舞い込みました。
コンテンポラリーダンスの舞台のために、宇宙を描いてほしい、と。
えー！宇宙って！
すると先生、即答で。
“俺は抽象的な宇宙は嫌やから、花で表現するで！”
か、カッコよすぎる。。
想像も付かない返事に、その場の全員が、宇宙の概念を捨てました。
そして制作当日。
大小２枚の、半円型枠をとった黒く薄い布を前に描き出す先生！

現れたのは。。。

なんと、大輪の花が一輪！
“ダリアや”
と先生。
宇宙を、あの緻密な花弁で表現するなんて。。


描き方もいつもと少し違いました。
花弁の根元を、闇に溶かすように彩色していきます。

吸い込まれそうな迫力です。

惑星の内側にうごめくマグマのようです。
完成した布は、舞台美術の方に引き渡し、大道具とドッキングさせます。
舞台当日！


場所は、木村英輝先生の所縁の地でもある、京大西部講堂。
両サイドの帆布作品もさることながら、中心をご覧ください。

スポットて、ギラギラ輝く金と、暗闇に浮かび上がるダリアの深紅の妖艶なこと！
フレームとも相性バッチリです。
満席の舞台は大成功を収め、ダリアは終始、舞踏家やダンサーさん達の頭上で存在感を湛えておりました。
いつでも新たな挑戦や試みを持つ木村先生。
彼の創造力の宇宙に、今夜は少し浸ってみては如何でしょう。^ ^
作品紹介ページ
http://www.ki-yan.com/works/