現代の空間に溶け込む掛軸
カテゴリー:Ki-Yan Stuzio
2016.11.11
皆さまこんばんは!
今月4日まで有斐斎弘道館さんで開催されていた、京菓子展“手のひらの自然-蕪村と若冲-”はご覧になられましたか?京菓子と一緒に展示されていた木村英輝と若冲コラボの貴重な掛軸を拝見してきました!
若冲の描いた水墨画の余白部分に描かれた3羽の軍鶏。本紙だけでは納まりきらずはみ出してしまうのがお馴染みのキーヤンスタイルですね。後から付け足したとは思えないくらい調和の取れた構図に天性のセンスを感じます。
ひっそりとした薄暗い室内に、鮮やかなアクリル絵具の色彩が浮かびあがり一際目を引きます。しかし決して異質な存在では無く掛軸や和室に自然に馴染んでおり、新鮮な感覚でした。青蓮院さんの襖絵もそうですが、飾る場所の雰囲気を乱さず個性を輝かせられるのがキーヤンの魅力だと思います。
こちらの作品は残念ながら次にご覧いただける機会があるかどうかは分かりません・・・。しかし!実はKi-Yan Stuzio本店にも直筆の掛軸作品があるんです。
賀茂茄子と万願寺唐辛子です。
軸装にすると一味違う趣があります。
【賀茂茄子】¥280,000+Tax (幅42cm × 高さ188cm)
【万願寺唐辛子】¥320,000+Tax (幅49cm × 高さ155cm)
専用の箱には直筆サインとタイトル入り。
和室は勿論洋室に飾っていただいても良いですね。
こちらは店頭販売のみでオンラインストアでのお取り扱いはございません。
ちなみに・・・
私が最も印象に残っている和菓子はデザイン部門大賞の『雪月景色』。
与謝蕪村の「王子猷訪戴安道図」という作品を参考にして作られたそうで、水面に映る月を表現しています。冷たく澄んだ空気や夜の静けさが実際に感じられるようで、日本人特有の繊細な感性を伝えてくれる美しいお菓子でした♪