Ki-Yan Stuzio MailNews
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2018.04.20

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今回はKi-Yanコラム。
木村英輝先生の魅力を、いつもそばで先生をサポートしている
壁画制作アシスタントの視点からコラム形式でお伝えします。

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【 Ki-Yan コラム Vol.21 】 "光の世界"

ある日、ご縁があって、日本で指折りのステンドグラス作家、
志田政人さま(以下、志田さま)と先生が会うことになった。
フランスでのステンドグラスの学校を卒業後、
修復に自身の制作に、とてもパワフルに制作されている方だ。

その日、制作スタジオの茶室を見た志田さま。
壁から天井へ、窓ガラスにも広がり、また壁へ続く、
銀の孔雀のいる小部屋に入るなり、

「ステンドグラスの可能性が広がった!」 と
感動されていたようだった。

とても繊細で、文学的な印象のある志田さま、
その底には、ガラスがフツフツ溶けるほどの情熱が隠れていた。

最初の対面から数週間、
「気持ちが抑えられずに、見本を作ったのでお見せしたい」と。

なんと、作ってくださったのだ、制作意欲の名の下に。

本物のステンドグラス、とでも言うべきものだった。
なかでも、木村英輝の代表作、Sunflowerの一部を切り抜いた見本品は、
志田さまの丁寧なお仕事の元で、見事に再現されていた。
そして嫉妬した。
光を透かして輝く、鮮やかな群青のガラスが、ウルトラマリンを超えていた!

こんなに美しい青の表現が、人口の世界にもあったのだ。
吸い込まれた。離れられないほど。
光を遮る鉄粉の黒は、キリッと鋭く、
光にすかさずに光をあてると、素朴で野生的だった。
その全てが、木村英輝の壁画の、持つものと、
求めるものが1つになっている気がした。

--------「どんなに精巧に作れたとしても、
私たちは、元絵の作家さんのパワーを八割再現するのが、やっとなんですよ」

--------「木村さんの作品は、たとえ八割だとしても、
素晴らしいパワーがあります、
この作品のステンドグラスを作りたいと、思ったんです。そして」

感動と衝撃に打ちのめされている私たちに、志田さまは続ける。

----------「自然の力(光)を借りて、あとの二割か、それ以上のものに近づくんです」

そうか!自分の手から離れるその先の奇跡に、完成を見るのか。
手吹きの美しい板ガラスを作る時点から、
火と水と、ガラスや他の鉱物という素材が混じり、
自然の力(科学の力とも言えるかもしれない)が働き、
最後は光が作品を完成させている。

その瞬間を迎える時、どんなに感動するだろう。
全てに"ありがとう"と思えるのだろうか。

壁画を描き終えた後、絵を完成に持っていくのは、
その場所を愛する人々のお気持ちと、 日や影や、夜の明かりで生まれる
新しい表情を楽しむことの先に、我々の知る"出来上がり"の先があるのだろう。

絵の具とガラスの色の違い、それぞれの得手不得手と、木村英輝作品のパワーは、
どんな形になっても生きること(ショップの商品も、もちろんのこと)
私たちアシスタントがお手伝いをさせて頂くことも。

"チカラ"を借りるというのは、思うよりも自由で、
自分らしくあれるのかもしれない。

未知の眺めから見た木村先生の作品。
これから、何かステンドグラス作品を生む機会があれば良いなぁと思う
アシスタントです。

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Ki-Yan Stuzio メールニュースをご覧いただきありがとうございました。
4月もあとわずか、GWを控えて京都では季節の花が見頃。
4月26〜30日には120mにも及ぶ鳥羽環境保全センターの藤や
5月上旬には蹴上浄水場「蹴上のつつじ」が一般公開されます。
メールニュースでは木村英輝とKi-Yan Stuzioの情報をお届けして参りますので
これからもよろしくお願いいたします。

今月の休業日
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Ki-Yan Stuzio MailNEWS / 2018.04.20
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