2018.01.11

今回はKi-Yanコラム。
木村英輝先生の魅力を、いつもそばで先生をサポートしている
壁画制作アシスタントの視点からコラム形式でお伝えします。

【 Ki-Yan コラム Vol.20 】"手仕事のこと"

「うわぁ、これ、シートじゃなくて直接描いているんだね」

たまに、壁画を描いている現場を通りかかった人々に、
こういうことを言われることがあります。

何にでも美しく印刷させることが可能になった現代。
Ki-Yan Stuzio のグッズも然り、
壁画の勢いをそのまま写したもの、
リデザインされてより一層の魅力を追求したもの、様々です。
パソコンでのCGでのイラストやアート作品も増えました。

デザイン=デジタル が当たり前になって
久しいのではないでしょうか。

そりゃぁ、目の前でチーム組んで、
壁画を描いているのを見た時には、驚くでしょう。

洗練されてシャープにプリントされた作品より
"オシャベリ"で自筆の肉厚さを感じる、ただ一つの壁画作品。

きちっと決まったロゴや写植に負けないのは、
画用紙に書き込まれた、手書きのレタリング文字の温かさ。

手仕事での温かいアナログなデザインの時代を知る、
木村英輝ならではの作品。
時に、その温かさが似合わない現場もあります。

しかしその"選ばれる"という事は、
近年の"いつでもどこでも"、"誰にでも受け入れられるシンプルさ"
"みんなと同じ安心感"とは、一線を画した迫力があると、私は思っています。

いつでもどんな状況でも変わらず、
現場を温かくエネルギー溢れた空間にするのは、
木村英輝のパワフル全開な生き方そのもの。。だったり^ ^

いつでも誰にでも、100%木村英輝。
それがそのまま、作品になるって、素朴でクール。