Ki-Yan Stuzio MailNews
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2017.12.01

今回はKi-Yanコラム。
木村英輝先生の魅力を、壁画制作アシスタントとして、
いつも側にいる西嶋の視点でコラム形式でお伝えします。

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【 Ki-Yan コラム Vol.19 】"拝啓 京都の両親様"

気がつけば、
いつの間にやらこの超至近視的コラムも、
20回目前となりました。
いつもお付き合い頂きありがとうございます。

20回を記念して!とは、には少し早いのですが、
少しワガママを言って今回を記念回として頂きたいと思います。

なので今回は、
さらに至近距離からの個人的なコラムになりそうです。
先に言います、すみません。

私、西嶋が、
木村先生ご夫妻に出会ったのは大学4年生、2009年、21歳の秋。

京都へ引っ越し、壁画制作専門のアシスタントになって、早6年。

それから、今日の今日まで、
こんなに長く一緒行動を共にして、沢山のことを学び、
感動と感謝の気持ちを感じた出会いは、他にありません。

反発することでしか自己表現出来なかった
実の両親との関係とは正反対の、
ただただ尊敬する目上の方。

両親より深く、
私という人間の目標になっていたかもしれません。

私は先月、父を亡くしました。
いわゆる悪性腫瘍でした。

父が命の最期の期限を宣告されたある晩。
すぐにご夫妻に連絡しました。
"明日から、父の傍に居させて頂きたいんです"と。

期限は不定期で、遠くへ出張も先に控えていましたが、

「もちろんいいよ。
あなたの後悔のないようにしなさい。こちらは大丈夫。」
すぐにお返事を下さったご夫妻。

この温かいお気持ちへの感謝の気持ちは、一生忘れません。

かくして、私は帰省し、看病を始めた。
父の傍に居られる大事な時間を頂き、
家族と協力して1秒も父を一人にしないよう努めた。

一か月が経った。
父は意識をなくしたが、宣告期間を越えた。
"これ以上私情のために休むのは、きっと迷惑でしかない、
チームには私の居場所はもうない、辞めよう"と思いつめ、
涙が止まらない日々がやってきた。

家族に話し、私は一度京都へ戻り、ご夫妻とお話しをさせて頂いた。
すると、

「あなたが居ないのは寂しいよ、
いつでも良いから戻ってきなさい、待っているよ」

優しい笑顔で、声で、
かけて下さったこのお言葉に、
お二人の優しさを疑った自分を恥じた。
そして感謝した。

私が進む道は決まった。
最後まで後悔せずに父と暮らすことだった。

そして、家族の目の前で、父は逝った。
最期の1秒まで、彼は戦っていた。
想像もつかない苦しみを乗り越え、頑張り抜いた彼に、
私は、"ありがとう"の言葉しか言えなかった。

ご夫妻と上司は、遠方ながら葬儀に参列して下さり、
共に父を見送って下さった。
父はきっと、お礼を言ってくれたと思う。

私の両親は、私を生み育ててくれた実の両親、
そして、私を信じ、幼く愚かだった私の心を育てて頂いた、
木村先生ご夫妻だ。

木村先生ご夫妻は、父は、私に人に頼る勇気と、
全ての出来事は感謝できることを教えてくれた。

そして二ヶ月のブランクの後、
私は多くの助けの手に支えられて、
ご夫妻の元へ、壁画のお手伝いの仕事へ、
戻ることができました。

私が出来るお礼は、木村英輝先生のお仕事を、
全身全霊でお手伝いさせて頂くこと、
そして、後悔しないこと。と、定めて、
これからも、お二人のもとで得たものを、
コラムをご覧くださっている皆様にお伝え出来ればと思っております。

長く稚文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
機会のある限り、これからも、よろしくお願い致します^ ^

今月の休業日
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