【 Ki-Yan コラム Vol.14 】"Rimpa Rockを終えて"
Rimpa Rock Part.2の公演にご来場、
ご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました!
もう舞台から2週間だなんて、まだ2週間だなんて、なんだか信じられません。
あの3日間、夢中過ぎて1日のようにも感じます。
出演者さまとは違う緊張を帯びるスタジオでの美術制作。
衣装に背景パネルに、書き割りも。
なんでもアナログでやりたいことを全てやった!というような制作。
こちらだけでも相当パワーを注いでいたような。。
しかし、我々アシスタントの想像では及びもしないような、
巨大な舞台への構想が、次々に木村先生から告げられます。
それを実現させ、作り出してゆくことで走り続けた毎日だったように思います。
壁画とは違う"スリル"というと誤解があるかもしれませんが、
ゾクゾク感がありました。
宮川歌舞練場の舞台を初めて見たときから、
木村英輝の頭の中には、この完成した情景が写っていたのか。。
キャストに、曲に、パフォーマンスに、舞台進行。
その全てをプロデュースしたのは、壁画絵師 木村英輝。
参加して下さったパフォーマーの皆さまの100%のシンプルな格好良さが混在して、
嵐のように心を駆け巡るような舞台だと感じました。
舞台当日の朝。
壁画にこそ慣れているものの、舞台でのライブペイントは、
あまりに緊張してしまい朝から腹が痛かった西嶋。情けない。
そんなノミ心臓の私とは裏腹に、
ジックリとゲネプロ(本番直前リハ)を見て、足りない美術や、
舞台の流れを冷静に指揮するのは、ロックプロデューサー 木村英輝。
壁画を描くときと同じ、空間を切り裂いて流れを作る、あの鋭い目がありました。
全力で作り上げられる舞台の中で、自分も壁画を描く。
そんなことできるプロデューサー、見たことありません。
何度目かの公演中、ライブペイント、舞台でのトークを終えて、一度休憩をした時。
木村先生は、小さく一言、
―――「観客も舞台も、みんな、
同じように手拍子して声を上げるのを見たとき、
俺はゾワって鳥肌が立った」
と話されました。
あまりに素直。
その日の舞台エンディング、彼自らが観客席間を行き来して、
舞台を楽しまれているのを見ると、その背中の大きさ、無邪気さに
胸を揺さぶられ、涙が出ました。あまりに素直なのです。
過ぎたことより、これから続く、2020年への舞台。
思い出も振り返らない、成し遂げた功績も気にしない。
彼の持つ強さと正しさを、ロックという武器のもと、
LOVE&PEACEという花束に変えて、スタッフも、観客も、
しっかり受け取ったと思います。
心を裸になんていうのは恥ずかしい表現ですが、
北風と太陽のように、強烈なLOVE&PEACEが宮川町に吹き荒れました。
今一度、自分の持つ届けたいメッセージを打ち出した木村英輝。
壁画とともに、ロックとともに。
これからも!木村英輝の創作活動の応援をよろしくお願い致します。
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