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特別公開!明日まで!!

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カテゴリー:Ki-Yan Stuzio

2015.08.15

皆さんこんにちは!突然ですが、こちらの二曲一隻屏風に描かれているモチーフは何でしょう?
写真 1
答えは・・・
毘沙門天!
現在、建仁寺塔頭の霊源院さんに先生の描いた《毘沙門天立像絵図屏風》が展示されています。国立博物館に預けられていた、寺宝の中巌円月坐像(木造・南北朝時代、国の重要文化財)と胎内仏の毘沙門天立像(湛慶作・木造・鎌倉時代、京都府登録文化財)が70年ぶりに霊源院さんに戻ることになり、その記念として屏風が今年の1月に奉納されました。今回は2度目の特別公開で、文化財と併せてご覧頂けます。1996年、中巌円月坐像修理の際CTスキャンしたところ、中に黒いものが写っていたことで毘沙門天立像が発見されたのだそう。
毘沙門天は軍神・武神として昔から崇められてきました。また、全ての事を一切聞き漏らすことの無い知恵者という意味もあるそうです。建仁寺の学問面を担った霊源院さんにふさわしい神様ですね。唐の武人装束を見にまとい、左手に水晶、右手に三叉槍を持っています。踏みつけているのは邪鬼といって、仏教の教えやそれを信じる人々に害を及ぼすものです。
本物は写真撮影禁止ですが、先生の屏風は撮影OKでした^^
写真 1
少し離れて観ると立体的に浮かび上がっているように感じます。
写真 2
凛々しい表情ですね。冠の模様も細かく忠実に描かれています。本物の毘沙門天さまは正面からだとこちらを睨んでいるように見えますが、角度を変えると水晶を見つめており、なんとも不思議な感じ。
写真 4
衣が風になびいており勇壮さが更に増しています。
写真 3
邪鬼がかわいい!本物はもっと怖い表情をしていますが、先生が描かれるとマスコットキャラクターみたいです^^
写真 5
最澄が中国から持ち帰った仏舎利(釈迦の遺骨)が水晶に入っているそうです。
写真 1-1
書家の金澤翔子さんの作品も展示されていますよ。中央に寺宝の像が安置され、左に先生の屏風、右に書が並んでおり圧巻です。
写真 2-1
枯山水庭園甘露庭も風情があって良かったです。お釈迦様の生誕から入滅までを表現されているとのこと。
こちらの特別公開、実は明日16日までなんです!公開期間が短いのが残念・・・。屏風は9月に京都髙島屋さんにて開かれる個展でもご覧になれますが、本物の毘沙門天立像と併せて拝観できる貴重な機会です。ご都合のつかれる方は是非とも足をお運び下さいませ。
残念ながら行けない!という方はこのブログで拝観した気分を少しでも味わっていただけたらと思います。
臨済宗大本山建仁寺塔頭 霊源院
「秘仏 “毘沙門天” 御開帳 と 特別拝観」
■2015年8月7日(金)〜16日(日)
■10:00開門 – 17:00閉門
■JR奈良線「東福寺駅」から京阪電車「祇園四条駅」下車徒歩12分
京都駅から市バス206系統「清水道」下車徒歩5分

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